CBR250R MC41は、ホンダが誇る人気のスポーツバイクですが、その前期モデルと後期モデルには多くの違いがあります。この記事では、「CBR250R MC41 前期と後期の違い」を詳しく解説します。後期モデルのデザインやエンジン性能のパワーアップ、生産国としてのタイの役割についても触れます。また、CBR250R MC41前期と後期の違いを理解するために、年式の調べ方や中古市場での価格差についても紹介します。CBR250Rの選び方に迷っている方や、購入を検討している方にとって、有益な情報を提供します。本記事最後に違いを一覧表にまとめましたのでぜひご覧ください。
※CBR250Rは生産終了モデルです。
- CBR250R MC41の前期モデルと後期モデルの主要な違い
- 後期モデルのエンジン性能のパワーアップ点
- 生産国であるタイの役割と品質管理について
- 年式の調べ方と中古市場での価格差
CBR250R MC41 前期と後期の違い
この章のポイント
- 後期モデルはいつから?
- 後期モデルは何気筒?
- どこで生産?
- 前期の特徴
- 後期の特徴
- 年式の調べ方
後期モデルはいつから?
CBR250Rの後期モデルは2014年から生産・販売されています。具体的には、MC41型のCBR250Rは2011年に初登場し、2014年に大幅なモデルチェンジが行われました。このモデルチェンジにより、ヘッドライトが二灯式に変更され、エンジン出力が向上するなど、多くの改良が施されました。
この後期モデルは、デザイン面でも大きく進化しています。前期モデルに比べて、よりスポーティーで現代的な外観となり、特に欧米市場のニーズに対応したスタイルが採用されています。また、エンジン性能の向上により、より快適なライディングが可能となりました。
後期モデルの特徴は、単なるデザイン変更にとどまらず、性能面でも多くの改善が見られます。
後期モデルは何気筒?
CBR250R MC41は単気筒エンジンを搭載しています。このエンジンは、水冷4ストロークDOHC4バルブの単気筒エンジンで、軽量でコンパクトな設計が特徴です。単気筒エンジンの利点は、構造がシンプルであるためメンテナンスが容易であり、また低回転から高トルクを発揮することができます。
単気筒エンジンは、特に初心者や中級ライダーにとって扱いやすく、街乗りやツーリングに適した特性を持っています。CBR250R MC41のエンジンは、燃費効率も良く、エコな走行を実現します。
この単気筒エンジンは、ホンダの技術力を結集したもので、高い信頼性と耐久性を誇ります。ライディングの楽しさを追求しながらも、日常の使い勝手を考慮した設計がなされているため、多くのライダーに支持されています。
主要諸元【 】内はABS仕様:
項目 | 仕様 |
---|---|
車名 | ホンダ |
型式 | JBK-MC41 |
全長(mm) | 2,035 |
全幅(mm) | 720 |
全高(mm) | 1,120 |
軸距(mm) | 1,380 |
最低地上高(mm) | 145 |
シート高(mm) | 780 |
車両重量(kg) | 161【164】 |
乗車定員(人) | 2 |
燃料消費率(km/L) | 国土交通省届出値: |
定地燃費値(60km/h) | 50.1〈2名乗車時〉 |
WMTCモード値(クラス) | 32.1(クラス 3-1)〈1名乗車時〉 |
最小回転半径(m) | 2.5 |
エンジン型式 | MC41E |
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量(cm3) | 249 |
内径×行程(mm) | 76.0 × 55.0 |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 (kW[PS]/rpm) | 21[29]/9,000 |
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 23[2.3]/7,500 |
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 |
始動方式 | セルフ式 |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 |
燃料タンク容量(L) | 13 |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
変速比 1速 | 3.416 |
変速比 2速 | 2.250 |
変速比 3速 | 1.650 |
変速比 4速 | 1.350 |
変速比 5速 | 1.166 |
変速比 6速 | 1.038 |
減速比(1次/2次) | 2.807/2.571 |
キャスター角(度) | 25゜30′ |
トレール量(mm) | 98 |
タイヤ 前 | 110/70-17M/C 54S |
タイヤ 後 | 140/70-17M/C 66S |
ブレーキ形式 前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式 後 | 油圧式ディスク |
懸架方式 前 | テレスコピック式 |
懸架方式 後 | スイングアーム式(プロリンク) |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
どこで生産?
CBR250R MC41はタイで生産されています。ホンダはタイの工場でこのモデルを製造し、世界各国に輸出していました。タイでの生産は、コスト効率を高めるとともに、品質管理もしっかりと行われているため、高品質なバイクを提供することができます。
タイ工場は、ホンダのグローバル生産拠点の一つであり、最新の設備と技術を駆使して製造が行われています。また、タイでの生産は、東南アジア市場への迅速な供給を可能にし、現地の需要に応えることができます。
タイ工場での生産は、CBR250R MC41のコストパフォーマンスを高めるだけでなく、品質を維持するための重要な要素となっています。
前期の特徴
CBR250R MC41前期モデルの特徴は、堅実な設計と優れたコストパフォーマンスにあります。2011年に登場したこのモデルは、当時のニーズに応えるために開発されました。外観はVFR系のデザインを取り入れ、シングルヘッドライトとエアロダイナミックなカウルを特徴としています。
エンジンは、水冷4ストロークDOHC4バルブの単気筒エンジンを搭載し、燃費効率を重視しています。このエンジンは、低速から中速域でのトルクが豊富で、街乗りや長距離ツーリングでも安定したパフォーマンスを発揮します。また、シート高や車体重量が適度に設定されており、初心者からベテランライダーまで幅広い層に対応しています。前期モデルは比較的価格が抑えられており、特にエントリーモデルとして多くのライダーに選ばれてきました。シンプルでありながらも機能的なデザインと、ホンダの信頼性を備えたCBR250R MC41前期モデルは、多くのライダーに支持されました。
後期の特徴
CBR250R MC41後期モデルの特徴は、デザインと性能の両面で大幅な改良が施されている点です。まず、デザイン面では、ヘッドライトがシングルから二灯式に変更され、よりスポーティーな外観となっています。カウルの形状も見直され、空力性能が向上し、走行安定性が増しています。
性能面では、エンジン出力が約2PS向上し、よりスムーズでパワフルな加速が可能となりました。また、ギア比の見直しにより、低速から高速までの幅広い範囲での快適なライディングが実現されています。街乗りからツーリングまで、さまざまなシーンでの使用が容易になっています。
さらに、シート素材の変更や足つき性の向上により、長時間のライディングでも快適性が維持されます。滑りにくいシート素材の採用は、安全性の向上にも寄与しています。CBR250R MC41後期モデルは、デザインと性能の両面で進化し、ライダーにとってより魅力的なバイクとなっています。
年式の調べ方
CBR250R MC41の年式を調べる方法はいくつかあります。
- 最も簡単な方法は、バイクの車体番号を確認することです。車体番号はフレームやエンジンに刻印されており、この番号から年式を特定することができます。ホンダの公式サイトやバイクディーラーに問い合わせることで、車体番号から年式を教えてもらうことができます。
- バイクの登録証明書を確認する方法もあります。登録証明書には、初度登録年月日が記載されておりバイクの年式を確認することができます。また、バイクのオーナーズマニュアルや整備手帳にも年式が記載されている場合がありますので、これらの書類を確認することも有効です。
- インターネットを利用して年式を調べることも可能です。バイクの型式や車体番号を入力すると、年式やその他の情報を提供してくれるサイトがあります。これらの方法を活用することで、CBR250R MC41の年式を簡単に特定することができます。
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- 「おすすめ品」や「車種ごとの商品」なども紹介していますので、ぜひご覧ください。
※ご自身のバイクに装着可能か、確認の上ご購入ください。
CBR250R MC41前期と後期の違い
この章のポイント
- エンジン性能の違い
- 外観の違い
- マフラーの違い
- シート素材の違い
- 中古市場での価格差
- まとめ:CBR250R MC41 前期と後期の違いを解説!選び方のポイントも紹介
エンジン性能の違い
CBR250R MC41の前期モデルと後期モデルのエンジン性能には、いくつかの重要な違いがあります。後期モデルでは、エンジン出力が約2PS向上しており、加速性能が改善されています。この出力向上は、主に吸気と排気システムの改良によるもので、エンジンの呼吸がよりスムーズになり、燃焼効率が向上した結果です。具体的には、後期モデルでは吸気ポートの形状や排気システムの見直しが行われ、エンジンがより効率的に空気を取り入れ、排気することが可能になっています。
前期モデルのエンジンは、低速から中速域でのトルクが豊富で、街乗りやツーリングに適しています。これに対し、後期モデルではギア比の最適化が施されており、低速から高速域までの幅広い範囲でスムーズな加速が可能となっています。この変更により、高速走行時の安定性が向上し、ライディングの快適性がさらに増しています。ギア比の見直しは、特に発進時や中間加速時のレスポンスを向上させ、ライダーにとってよりダイナミックな走行体験を提供します。
また、後期モデルでは燃費効率も改善されています。長距離ツーリング時の燃料消費が抑えられ、経済的な面でもメリットがあります。具体的な燃費の向上は、エンジンの効率化とともに、環境への配慮も含まれています。前期モデルと比べて、後期モデルは全体的にバランスの取れた性能を発揮し、さまざまなライディングシーンに対応できるようになっています。
このように、CBR250R MC41の前期と後期のモデルでは、エンジン性能とパワーに顕著な違いがあり、後期モデルはより高い出力と燃費効率を実現しています。前期モデルに比べて後期モデルは、より快適で経済的なライディングを提供することができ、ライダーにとっての魅力が一層高まっています。
外観の違い
CBR250R MC41の前期と後期では、外観にいくつかの重要な違いがあります。まず、ヘッドライトがシングルから二灯式に変更されました。夜間の視認性が向上し、スポーティーな印象が強まりました。また、カウルのデザインも見直され、エアロダイナミクスが改善されました。風の流れがスムーズになり、走行性能が向上しています。
後期モデルのカウルは、より現代的でシャープなデザインが採用されており、バイク全体の印象を一新しています。また、ミラーの形状もスリムでエアロダイナミックなものに変更され、高速走行時の安定性が向上しています。カラーリングもシンプルかつ力強い配色に変更され、全体的に洗練された外観となっています。
さらに、サイドカウルのボリューム感が増し、バイク全体の存在感が強調されています。視覚的なインパクトが増し、より迫力のある外観が実現しました。このように、CBR250R MC41の外観は、前期と後期で大きく異なり、それぞれのモデルに独自の魅力があります。
マフラーの違い
CBR250R MC41の前期と後期では、マフラーにも明確な違いがあります。後期モデルのマフラーは、低音が強調される設計となっており、よりスポーティーなサウンドを実現しています。これにより、走行時の音質が深みを増し、ライダーにとって心地良いサウンド体験を提供します。
また、後期モデルのマフラーは排気効率が改善されており、エンジンのパフォーマンス向上に寄与しています。具体的には、排圧が最適化されており、エンジンの呼吸がスムーズになり、燃焼効率が向上します。これにより、エンジン出力が向上し、加速性能が改善されています。
一方、前期モデルのマフラーは、標準的な設計であり、後期モデルと比べてやや控えめなサウンドと排気効率となっています。しかし、前期モデルのマフラーも十分な性能を持ち、日常のライディングには全く問題ありません。このように、前期と後期のマフラーにはそれぞれの特徴があります。
シート素材の違い
CBR250R MC41の前期と後期では、シート素材にも重要な違いがあります。前期モデルでは、光沢のある人工皮革が使用されていました。この素材は見た目に高級感がありますが、滑りやすいという欠点がありました。特に長時間のライディングや雨天時には、ライダーがシート上で滑りやすくなるため、快適性が損なわれることがありました。
一方、後期モデルでは、滑りにくい素材に変更されています。この新しい素材は、表面のテカリを抑え、グリップ力を向上させることで、ライダーの安定感を高めています。これにより、急な加速やブレーキング時でもライダーがしっかりとシートに固定され、安全性と快適性が大幅に向上しました。
さらに、後期モデルのシート素材は耐久性にも優れており、長期間の使用でも劣化しにくい特徴があり、バイクのメンテナンスコストを抑えることができます。前期と後期のシート素材には明確な違いがあり、後期モデルのシートはより高い快適性と安全性を提供しています。
中古市場での価格差
CBR250R MC41の前期と後期では、中古市場での価格にも顕著な差があります。一般的に、後期モデルの方が高値で取引されています。これは、後期モデルがエンジン出力の向上やデザインの改良など、多くの改良点を持っているためです。
後期モデルは、特にエンジン性能が約2PS向上し、よりスムーズでパワフルな走行が可能です。また、デザイン面でもスポーティーな外観や二灯式ヘッドライトの採用など、多くのライダーにとって魅力的な要素が加わっています。後期モデルは中古市場でも高い人気を維持しています。一方、前期モデルは価格が比較的低く設定されているため、予算を重視するライダーにとっては魅力的な選択肢です。前期モデルも信頼性が高く、メンテナンスが行き届いていれば十分に良好なパフォーマンスを発揮します。また、カスタマイズを楽しむライダーにとっては、前期モデルの方が手頃な価格で購入できるため、自由度が高いというメリットもあります。
中古市場での前期と後期の価格差は、各モデルの特性や改良点に基づいています。ライダーのニーズや予算に応じて、最適なモデルを選ぶことが可能です。
イメージ画像(@プレステージ・モーターバイクス)
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まとめ:CBR250R MC41 前期と後期の違いを解説!選び方のポイントも紹介
項目 | 前期モデル | 後期モデル |
---|---|---|
生産年 | 2011年から2013年まで | 2014年から |
エンジン仕様 | 単気筒エンジン | 単気筒エンジン |
生産国 | タイ | タイ |
ヘッドライト | シングルヘッドライト | 二灯式ヘッドライト |
デザイン | VFR系デザイン | スポーティーな現代的デザイン |
エンジン出力 | 標準出力 | 約2PS向上 |
トルク特性 | 低速から中速域で豊富 | スムーズな加速性能 |
ギア比 | 標準 | 見直しにより最適化 |
マフラー | 標準的な設計 | 低音強調、排気効率改善 |
シート素材 | 光沢のある人工皮革 | 滑りにくい素材、グリップ力向上 |
カウルデザイン | 標準 | エアロダイナミクス改善 |
足つき性 | 標準 | 改善され、安定感向上 |
燃費効率 | 標準 | 改善され、エコ性能向上 |
価格 | 比較的低価格 | 高価格帯、人気高い |
中古市場 | 手頃な価格 | 高値で取引されることが多い |
- CBR250Rの後期モデルは2014年から生産・販売されている
- CBR250R MC41は単気筒エンジンを搭載している
- MC41はタイで生産されている
- 後期モデルはヘッドライトが二灯式に変更されている
- 前期モデルはVFR系デザインでシングルヘッドライトを採用している
- 後期モデルはエンジン出力が約2PS向上している
- 前期モデルは低速から中速域でのトルクが豊富
- 後期モデルはギア比の見直しによりスムーズな加速が可能
- 前期モデルのマフラーは標準的な設計
- 後期モデルのマフラーは低音が強調され、排気効率が改善されている
- 前期モデルのシート素材は光沢のある人工皮革を使用している
- 後期モデルのシート素材は滑りにくく、グリップ力が向上している
- 後期モデルのカウルデザインはエアロダイナミクスが改善されている
- 中古市場では後期モデルの方が高値で取引されている
- 前期モデルはエントリーモデルとして価格が抑えられている
※ご自身のバイクに装着可能か、確認の上ご購入ください。