トライアンフ スピード ツイン 900の評価 購入前に知るべき良い点と悪い点

トライアンフ スピード ツイン 900は、クラシカルなデザインと現代的な走行性能を兼ね備えた人気のバイクです。本記事では、トライアンフ スピード ツイン 900の評価を中心に、ユーザーが感じるメリット・デメリットを詳しく解説します。900ccのエンジンが発揮する馬力や最高速、そして街乗りやツーリングでの燃費に至るまで、性能を総合的に評価します。また、車体の重さや取り回しのしやすさも含め、実際のライディング体験について触れていきます。気になる納期や故障に関するトラブルの報告、そして個性を表現できるカスタムの可能性についても紹介します。2025年に発売が予定されている新モデル発表にも触れ、購入を検討している方に向けて包括的な情報をお届けします。

トライアンフ スピード ツイン 900 評価と魅力

評価：良い点・悪い点

トライアンフ スピード ツイン 900は、クラシカルなデザインと最新の技術を兼ね備えたバイクとして、多くのライダーに支持されています。

まず、良い点について説明します。このバイクの最大の魅力は、クラシックバイクらしい外観と現代的な走行性能のバランスです。特に、シート高が765mmと低めに設定されており、足つきが良いことが評価されています。女性ライダーや小柄なライダーでも安心して乗れるという点が大きなメリットです。また、900ccの水冷 SOHC 並列2気筒エンジンは、低中回転域でのトルクが非常に豊かで、街中の信号待ちからの発進や、郊外でのクルージングでの力強い加速感を実感できます。このトルクの豊かさは、バイクに乗る楽しみをダイレクトに伝えてくれるため、初心者からベテランライダーまで幅広く評価されているポイントです。

さらに、クラッチ操作が非常に軽く、長時間のライディングでも疲れにくいというのもこのバイクの特徴です。これは、特に渋滞の多い都市部での使用や、長距離ツーリングの際に大きなアドバンテージとなります。また、最新の電子制御システムやライディングモードの選択肢も豊富で、異なる道路状況に応じて快適な走行が可能です。こうした機能は、ライダーの負担を軽減し、安心感を与えてくれるため、快適なライディング体験を提供します。

一方で、悪い点もいくつかあります。まず、積載性に関しては、他のツアラーバイクに比べて非常に低く、長距離ツーリングでは荷物を積むのに苦労することがあります。この点は、特にキャンプやロングツーリングを頻繁に行うライダーにとっては不便に感じる部分です。また、シート下の収納スペースがほとんどないため、追加のバッグやキャリアが必要となる場合が多いです。この点はカスタムで解決することが可能ですが、初期状態ではやや不便です。

次に、照明系についても改善の余地があります。スピード ツイン 900はハロゲンランプを採用しているため、LEDライトに比べて夜間走行時の視認性が劣ります。特に、暗い山道や郊外での夜間ツーリングでは、視界が悪くなりがちです。このため、夜間走行が多いライダーは、ライトをLEDにカスタムすることを検討する必要があるかもしれません。

最後に、エンジンパフォーマンスは街乗りやツーリングでは非常に優れていますが、スポーツ走行や高速道路での長距離走行を主な目的とするライダーには、物足りなさを感じる可能性があります。特に高回転域ではパワーが抑えられているため、他のスポーツバイクと比較すると、加速性能や最高速の面で劣る部分が出てきます。スポーティな走行を求めるライダーにとっては、このバイクの中低速域重視の設計がデメリットと感じられるかもしれません。

総じて、トライアンフ スピード ツイン 900は、日常的な街乗りやゆったりとしたツーリングを楽しむライダーにとっては非常に優れたバイクです。クラシカルなデザインに現代的な技術を融合させた点や、扱いやすいエンジン特性は、大きな魅力と言えます。ただし、積載性やスポーツ走行を求めるライダーには、いくつかの改善が必要な部分も見受けられます。したがって、自分のライディングスタイルや使用目的をよく考えた上で、このバイクが合っているかどうかを判断することが重要です。

馬力とパフォーマンス

スピード ツイン 900は、65馬力を発揮する900ccの水冷 SOHC 並列2気筒エンジンを搭載しており、十分なパワーを備えています。街中での走行はもちろん、郊外のツーリングでも軽快な加速感が楽しめます。このバイクのパフォーマンスは、低中回転域でのトルク感が強く、特に3,000回転前後でのレスポンスが優れているため、初心者でも扱いやすい設計です。

ただし、高回転域では他の大型バイクと比較してパワー不足を感じる場面もあります。これは意図的に中低速域での乗り心地を重視したセッティングのためですが、スポーツ走行を求めるライダーにはやや物足りないかもしれません。それでも、日常のライディングシーンでは十分以上のパフォーマンスを発揮します。

最高速は？

スピード ツイン 900の最高速は約180km/h程度です。この数値は大型バイクの中では平均的であり、日常のライディングやツーリングには十分な性能です。最高速に関しては、日常使いでフルに活用することはほとんどありませんが、高速道路や長距離のツーリングでは、その速度域でも安定感があるため、安心して乗ることができます。

ただし、風防がないため、高速域での風の影響を強く受けることがあります。特に、長距離の高速走行では疲労を感じやすくなるため、快適さを求める場合には、追加の風防カスタムなどを検討するのも良いでしょう。

燃費とコストパフォーマンス

スピード ツイン 900の燃費とコストパフォーマンスについては、非常に良好なバランスが特徴です。スピード ツイン 900の実際の燃費は、リッターあたり26〜28kmとされており、大型バイクとしては優れた燃費性能を誇ります。このため、長距離ツーリングでも燃料代を抑えつつ快適に走行できる点が魅力です。郊外の道を走行している際は、特にこの燃費の良さを実感することができます。一方で、市街地や渋滞が多い環境では燃費が少し落ちることもありますが、それでもリッターあたり20kmを下回ることは少なく、全体的に高い燃費性能を維持しています。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

燃料タンク容量は12リットルとやや小さめですが、燃費性能を考慮すれば、給油の頻度がそこまで高くならないことがわかります。日常使いや短距離での移動では、頻繁に給油する必要はなく、また長距離ツーリングでも無給油である程度の距離を走行可能です。この点は、ライダーにとっての実用性の高さと、ツーリング中に感じるストレスの少なさにつながります。

さらに、スピード ツイン 900は、燃費だけでなく価格設定自体も他の大型バイクと比較してリーズナブルな点が挙げられます。このため、初期費用に加えて、維持費やメンテナンスコストも抑えたいライダーにとって非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となっています。燃費の良さとリーズナブルな価格帯を考慮すると、燃料代を気にせずに楽しめるバイクとして、多くのユーザーから高く評価されているのがスピード ツイン 900です。

重さと取り回しのしやすさ

スピード ツイン 900の装備重量は約217kgで、同クラスのバイクに比べるとやや軽量です。この重量のおかげで、街中での取り回しがしやすく、狭い道や駐車場での操作も比較的楽に行えます。但し、車体重量が200kgを超えるバイクであることには変わりないので特に女性ライダーは、取り扱いには慎重さが求められます。シート高も765mmと低めで、足つきが良く、小柄なライダーでも安心して乗れる設計です。

一方、重量が比較的軽いとはいえ、バイクを押し引きする際や、長時間のツーリングでは体力を使う場面もあります。そのため、こまめな休憩を取りつつ、無理のない範囲で操作することが大切です。

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トライアンフ スピード ツイン 900 評価と新モデル発表

故障やトラブル

トライアンフ スピード ツイン 900は、信頼性の高いバイクですが、ユーザーの中には小さなトラブルを経験する声もあります。具体的には、電装系の不具合やブレーキパッドの摩耗が早いといった報告が一部見られます。ただし、これらは通常のメンテナンスで対処できるレベルであり、大きな故障につながるケースは少ないです。

また、トライアンフの正規ディーラーが提供するアフターサービスも充実しているため、万が一のトラブル時でも迅速な対応が期待できます。日常的なメンテナンスを怠らなければ、信頼性の高いパフォーマンスを維持できます。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

納期は？

スピード ツイン 900の納期は、在庫状況や販売地域によって異なりますが、通常は1〜3か月程度です。人気モデルのため、販売店によっては在庫がすぐに無くなることもあります。特に、新型モデルが発売された直後や、特定のカラーや仕様を選んだ場合は、さらに長く待たされることもあるでしょう。

購入を検討している場合は、早めにディーラーに相談し、納期を確認することをお勧めします。また、特定のオプションやカスタムパーツを追加する場合、その作業時間も考慮に入れる必要があります。

カスタムの幅広さとユーザー評価

トライアンフ スピード ツイン 900は、カスタムの幅広さと自由度の高さから、多くのライダーに支持されているバイクです。このバイクは、クラシックなデザインをベースにしながら、パーツの交換やカスタマイズによって個性を表現しやすいという特徴があります。特に、ハンドルバー、シート、マフラー、サスペンションなど、主要な部分に多くのアフターパーツが用意されているため、初心者から上級者まで、カスタムの選択肢が非常に豊富です。

具体的には、スピード ツイン 900はカフェレーサー風やスクランブラー風に仕上げることが人気です。例えば、ハンドルバーを低く設定してスポーティな姿勢を強調したり、シートをクラシックなレトロスタイルに変更することで、ヴィンテージ感を強めることができます。また、マフラーの交換によって排気音やパフォーマンスを改善することで、乗り心地や走行感覚をカスタマイズすることも可能です。これにより、見た目だけでなく、実際のライディング体験も大きく変化させることができ、街乗りからツーリング、さらにはスポーツ走行にまで対応する最適な仕様に調整することができます。

イメージ画像（＠プレステージ・モーターバイクス）

さらに、ユーザーからも「カスタムしやすい」という声が多く寄せられています。スピード ツイン 900は、バイクの基本設計がしっかりしているため、カスタムパーツを取り付けた際のフィット感や操作性に優れています。特に、ハンドルバーやシートの交換は人気のカスタムで、乗り心地の向上やスタイルの個性化に直結するため、多くのユーザーが自分好みのカスタムを楽しんでいます。これに加えて、マフラーのカスタムも人気があり、より力強い音を出すために交換するユーザーが多いです。このようなカスタムを施すことで、バイクのパフォーマンスを引き上げたり、自分だけの個性的なバイクを作り上げたりすることが可能になります。

一方で、初心者にもカスタムが手軽に楽しめるという点も、このバイクの魅力の一つです。カスタムパーツは豊富に市場に出回っており、ネットショップや専門店で手軽に手に入れることができます。さらに、トライアンフの公式ディーラーもカスタムに対応しているため、技術的に自信がないライダーでもプロの手を借りて安心してカスタムを進められます。

カスタムによって、自分だけの特別な一台を作り上げる楽しみが、スピード ツイン 900には詰まっています。
このバイクはクラシックスタイルと現代的な技術を組み合わせたベース車として、自由度の高いカスタムが可能です。見た目も性能もライダーの好みに合わせて変えることができ、オリジナルのバイクを作り上げることができる点が、多くのライダーに支持されている理由と言えます。

新型スピード ツイン 900の発表

2024年10月15日、新型スピード ツイン 900が発表されました。2025年1月以降、トライアンフ正規販売店にて販売開始予定です。

※正式発売までに仕様や価格は、変更になる可能性がありますので、予めご了承願います。

このモデルはクラシックなデザインを継承しつつ、スポーティーでダイナミックな外観やパフォーマンスが大幅に向上しています。新しいシャシーや技術を採用し、ライディングの快適性と操作性が向上。倒立フォークやアルミ製スイングアームなど最新の装備が施され、俊敏なハンドリングが可能です。

エンジンは900ccのボンネビル型で、65 PSのパワーと3,800rpmで80 Nmのトルクを発揮。現代的なライドバイワイヤシステムを搭載し、RoadとRainの2つのライディングモードにより、様々な路面状況に対応可能です。さらに、ABSやトラクションコントロールなどの安全機能も装備されています。

デザイン面では、クラシックなディテールを保ちながらも、タンクやサイレンサーなどがスポーティーに進化。新型はカスタマイズの自由度が高く、120種類以上の純正アクセサリーにより、個性を反映させたバイクに仕上げることが可能です。

また、新しいディスプレイには、TFTディスプレイやBluetooth接続、ナビゲーション機能が搭載され、長距離ライディングでも快適なクルーズコントロールなどもオプションで提供されます。スピード ツイン 900はクラシックな魅力を持ちながら、現代的な機能と快適性を兼ね備えたバイクとして進化を遂げています。

Category	Speed Twin 900	New Speed Twin 900
価格	メーカー希望小売価格（税込） ¥1,155,000	メーカー希望小売価格（税込） ¥1,199,000 ～
タイプ	水冷 SOHC 並列2気筒 8バルブ 270 ° クランク	水冷並列2気筒 SOHC 8バルブ、270°クランク
排気量	900 cc	900 cc
ボア	84.6 mm	84.6 mm
ストローク	80 mm	80 mm
圧縮比	11.0:1	11:1
最高出力	65 PS (48 kW) @ 7,500 rpm	65 PS (48 kW) @ 7,500 rpm
最大トルク	80 Nm @ 3800 rpm	80 Nm @ 3800 rpm
システム	マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射	マルチポイントシーケンシャル電子燃料噴射
エグゾーストシステム	ブラッシュドステンレススチール2イン2エキゾーストシステム、ツインサイレンサー	ブラッシュドステンレスの 2 into 2 エキゾーストシステム、ブラックペイントのツインサイレンサー
駆動方式	チェーン	Xリングチェーン
クラッチ	湿式多板式 トルクアシストクラッチ	湿式多板式 トルクアシストクラッチ
トランスミッション	5 速	5 速
フレーム	チューブラースチール製ツインクレードル	チューブラースチールとスチールクレードル
スイングアーム	両持ちタイプ	両持ち式、アルミニウム製
フロントホイール	鋳造アルミ合金、マルチスポーク、18 x 2.75インチ	鋳造アルミ合金、マルチスポーク、18 x 2.75インチ
リアホイール	鋳造アルミ合金、マルチスポーク、17 x 4.25インチ	鋳造アルミ合金、マルチスポーク、17 x 4.25インチ
フロントタイヤ	100/90-18	100/90-18
リアタイヤ	150/70 R17	150/70 R17
フロントサスペンション	Ø41mmカートリッジフォーク	マルゾッキ製43mm倒立フォーク、ホイールトラベル120mm
リアサスペンション	プリロード調整式ツインRSU	マルゾッキ製ツインRSU、別体リザーバー、プリロード調整、ホイールトラベル116mm
フロントブレーキ	Ø310mmシングルフローティングディスク、Brembo 4ピストン固定アキシャルキャリパー、ABS	320mm径フローティングシングルディスク、トライアンフロゴ入り4ピストンラジアルキャリパー、OCABS
リアブレーキ	Ø255mmシングルディスク、Nissin 2ピストンフローティングキャリパー、ABS	Ø255mmシングルディスク、Nissin 2ピストンフローティングキャリパー、OCABS
インストルメントディスプレイとファンクション	アナログスピードメーター付きLCD多機能ディスプレイ	LCDマルチファンクションメーター、一体型TFTカラースクリーン
ハンドルを含む横幅	780 mm	777 mm
全高（ミラーを含まない）	1115 mm	1115 mm
シート高	765 mm	780 mm
ホイールベース	1450 mm	1435 mm
キャスターアングル	25.1 º	24.9 º
トレール	102.4 mm	103 mm
車体重量	217 kg	216 kg
燃料タンク容量	12 L	12 L
サービス間隔	16,000キロ点検／12ヶ月点検	16,000キロ点検／12ヶ月点検

New Speed Twin 900　標準装備

・最適化 コーナリング ABS、最適化 コーナリング トラクション コントロール

・ライディングモード2種類（ROAD、RAIN)

・LCDマルチファンクションメーター、一体型TFTカラースクリーン

・コックピットにUSB Type-Cポート

・オートキャンセル機能付きウィンカー

・気温表示

・DRL/ヘッドライトディプビーム オート切り替え（周囲ライトに応じて）

・LEDヘッドライト（DRL付き）

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トライアンフ スピード ツイン 900 評価の総括

• クラシカルなデザインと現代的な技術を融合している
• シート高が低く足つきが良い
• 900ccエンジンの豊かなトルクで力強い加速を楽しめる
• クラッチ操作が軽く長時間でも疲れにくい
• 電子制御システムやライディングモードが充実している
• 積載性が低く長距離ツーリングには不向き
• ハロゲンランプ採用で夜間の視認性がやや低い
• 高回転域ではパワー不足を感じる場面がある
• 65馬力で日常の走行には十分な性能を持つ
• 最高速は約180km/hで安定感がある
• 燃費はリッターあたり26～28kmと優秀
• タンク容量は12リットルで実用性が高い
• 装備重量が約217kgで取り回しがしやすい
• 電装系やブレーキパッドに小さな不具合が報告されている
• カスタムの幅が広く初心者でも手軽に楽しめる