Vストローム1050は、スズキのアドベンチャーバイクとして高い評価を受けていますが、購入を検討する際に「v ストローム 1050 後悔」というキーワードで検索する方も少なくありません。特に、Vストローム1050とはどのようなバイクなのか、実際の欠点や改善方法について気になるところでしょう。身長165cmのライダーにとって足つき性の問題や、ローダウンの必要性などは重要な課題です。また、Vストローム1050DEとの違い、最高速のパフォーマンスも含め、どのモデルが自分に合うかを知ることが、後悔しない選択につながります。この記事では、これらの疑問を解消し、購入後に後悔しないための情報を詳しくお伝えします。
- Vストローム1050の欠点とその対策方法を理解できる
- 身長165cmのライダーが感じる足つき性の問題とローダウン対策を把握できる
- Vストローム1050と1050DEの違いを理解できる
- Vストローム1050の実際の使用感や最高速について知ることができる
Vストローム1050 後悔しないために知っておくべきこと
この章のポイント
- Vストローム1050とはどんなバイクか
- 1050DEと1050との違い
- 欠点と対策方法
- 165cmのライダーが感じる足つき問題
- ローダウン対策
Vストローム1050とはどんなバイクか
Vストローム1050は、スズキが誇るアドベンチャーバイクのフラッグシップモデルです。主にツーリング性能を重視した設計で、オンロード・オフロード問わず快適な走行が可能です。1036ccのV型2気筒エンジンを搭載し、安定したパワーを提供します。また、電子制御技術も豊富に装備されており、クルーズコントロールやトラクションコントロールなどの最新機能がライダーをサポートします。
このバイクは、特に長距離ツーリングに適しており、20リットルの大容量タンクと快適なシート設計が特徴です。また、調整可能なウィンドシールドが風圧を軽減し、長時間の走行でも疲労を感じにくいように設計されています。オンロードでの快適性とオフロードの走破性を兼ね備えたモデルとして、多くのライダーに支持されています。
また、機能がアップされた「V ストローム 1050DE」が2023年に発売され、ラインナップに加わりました。
1050DEと1050との違い
Vストローム1050DEは、標準モデルの1050とはいくつかの点で異なります。まず、フロントホイールが21インチに拡大されており、これによりオフロードでの走破性が向上しています。さらに、サスペンションストロークも長く設定されており、未舗装路での衝撃吸収能力が高められています。
また、DEモデルはハンドル幅が広く設定され、スタンディングポジションでの操作性が改善されています。一方で、標準モデルの1050は、オンロードでの快適性に重点が置かれており、19インチのホイールを装備しています。このように、Vストローム1050DEはオフロード走行に特化した装備を持つ一方で、標準モデルは舗装路での走行を重視しています。
以下は、Vストローム1050とVストローム1050DEの諸元を比較した表です。
特性 | V ストローム 1050 | V ストローム 1050DE |
---|---|---|
型式 | 8BL-EF11M | |
全長 / 全幅 / 全高 | 2,265mm / 940mm / 1,470mm | 2,390mm / 960mm / 1,505mm |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,555mm / 165mm | 1,595mm / 190mm |
シート高 | 850mm | 880mm |
装備重量 | 242kg | 252kg |
燃料消費率(定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | 27.0km/L | |
WMTCモード値(クラス3、サブクラス3-2 1名乗車時) | 19.3km/L | |
最小回転半径 | 3.0m | 3.1m |
エンジン型式 / 弁方式 | U502・水冷・4サイクル・V型2気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 1,036cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 100.0mm × 66.0mm / 11.5:1 | |
最高出力 | 78kW〈106PS〉 / 8,500rpm | |
最大トルク | 99N・m〈10.1kgf・m〉 / 6,000rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量 | 3.5L | |
燃料タンク容量 | 20L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比(1速〜6速) | 2.666, 1.933, 1.500, 1.227, 1.086, 0.913 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.838 / 2.647 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 25゜40′ / 110mm | 27゜30′ / 126mm |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS)・油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 110/80R19 M/C 59V・150/70R17 M/C 69V | 90/90-21M/C 54Hチューブタイプ / 150/70R17M/C 69H |
舵取り角左右 | 36° | |
乗車定員 | 2名 | |
排出ガス基準 | 平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応 |
この表からは、1050DEがオフロード走行向けに最適化されていること、特に全高やシート高、タイヤサイズと地上高が異なっていることが確認できます。
欠点と対策方法
Vストローム1050DEにはいくつかの欠点がありますが、対策を講じれば快適に乗りこなすことが可能です。まず、車体の重さが252kg(Vストローム1050は242kg)と重く、特に低速での取り回しや停車時に扱いづらさを感じる場合があります。この点に関しては、低速でのバランス練習を行い、筋力をつけることが重要です。また、できるだけ平坦な場所で駐車することが、取り回しの負担を減らすポイントです。
さらに、足つき性が悪いという指摘もあります。標準シートの高さが880mm(Vストローム1050は850mm)と高いため、特に背の低いライダーにとっては不安要素です。この問題に対しては、ローダウンシートや厚底ブーツを使用することで改善できます。また、片足着地のテクニックを練習することも効果的です。リアブレーキの効きがやや弱いという声もありますが、ブレーキパッドを高性能なものに交換することで、制動力を向上させることができます。
165cmのライダーが感じる足つき問題
Vストローム1050DEは、シート高が880mm(Vストローム1050は850mm)と高めに設定されているため、165cm程度のライダーにとって足つきは大きな問題となります。両足を地面にしっかり着けることが難しく、特に停車時や信号待ちの際に不安感を抱くことがあります。このような状況は、立ちゴケのリスクを増加させる要因にもなります。
足つきの問題は、特に不安定な路面での停車時に顕著になります。このため、停車時には片足を確実に地面に着ける「片足着地」を習得することが推奨されます。また、足が届かないことでライディングポジションも安定しにくくなるため、足つき性を向上させるための工夫が必要です。
イメージ画像(@プレステージ・モーターバイクス)
ローダウン対策
足つきの問題を解決するためには、ローダウン対策が効果的です。Vストローム1050およびVストローム1050DEには、純正のローダウンシートが用意されており、これを導入することでシート高を約30mm下げることができます。足がより地面に近づき、停車時の安定性が向上します。
また、サスペンションのプリロードを調整する方法もあります。プリロードを適切に調整することで、車体を少し低く保ち、足つき性を改善できます。ただし、この調整はバイクのハンドリングや乗り心地にも影響するため、慎重に行う必要があります。さらに、厚底のライディングブーツを使用することで、足元の安定感を向上させることも有効です。
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Vストローム1050 後悔しないための選び方
この章のポイント
- 最高速と実際の使用感
- カスタムポイント
- 中古市場の動向
- 後悔を避けるためのチェックポイント
- まとめ:Vストローム1050 購入前に後悔しないための注意点とおすすめ対策
最高速と実際の使用感
Vストローム1050の最高速は約200km/hとされていますが、実際の使用感としてはこの速度を出すシーンはサーキット走行でもない限りほとんどありません。むしろ、日常的な利用においては中速域でのトルクの豊かさが光ります。高速道路での巡航時には、クルーズコントロールを使用することで一定速度を維持し、長距離のツーリングも快適に楽しむことが可能です。
実際の走行感覚では、低速域から中速域にかけての加速がスムーズで、特に追い越し時の力強い加速が特徴です。また、車体が安定しており、高速走行時でも振動や不安定さを感じることは少なく、非常に安定した走行が可能です。ツーリング性能に優れたモデルとして、快適なクルージングを楽しめるでしょう。
カスタムポイント
Vストローム1050シリーズは、カスタム次第でさらに使い勝手が向上します。まず、ツーリングライダーにとっては、サイドパニアケースやトップケースを追加するカスタムが非常におすすめです。これにより、積載量が大幅に増加し、長距離ツーリングでも必要な荷物を十分に積み込むことができます。
さらに、オフロードでの走行性能を重視する場合、ハイグリップのオフロードタイヤに変更することも効果的です。また、エンジンガードやスキッドプレートを装着することで、バイクの耐久性を高め、荒れた路面でも安心して走行できます。ハンドルのグリップヒーターやクルーズコントロールの後付けも、快適なライディング体験をサポートします。
イメージ画像(@プレステージ・モーターバイクス)
中古市場の動向
Vストローム1050DEは、中古市場でも人気が高まっています。特に、2023年に発売されたばかりの比較的新しいモデルであるため、状態の良い中古車が多く出回っています。しかし、人気があるため中古車価格は高めに設定されていることが多く、新車との差がそれほど大きくない場合もあります。
中古車を購入する際には、特にオフロードでの使用があったかどうかを確認することが重要です。オフロード走行はバイクに大きな負担をかけるため、フレームやサスペンションの状態をしっかりとチェックする必要があります。また、装備やカスタムパーツが付いている車両も多く、購入時にはこれらの付加価値も考慮すると良いでしょう。
後悔を避けるためのチェックポイント
Vストローム1050シリーズを購入後に後悔しないためには、いくつかのポイントを事前にチェックしておくことが重要です。まず、車体の大きさと重さに慣れているかを確認する必要があります。Vストローム1050DEは252kg(Vストローム105は242kg)と重いため、取り回しが難しいと感じることがあります。低速でのバランス練習を事前に行い、慣れておくと良いでしょう。
また、足つき性が悪いと感じるライダーは、ローダウンシートや厚底ブーツの使用を検討することが大切です。足つきの悪さは停車時の不安感を生むため、事前に対策を講じることで安心してライディングが楽しめます。さらに、電子制御機能が多いことも特徴の一つですので、これらの操作に慣れていない場合は、試乗を通じてしっかりと確認しておくことが後悔を避けるポイントとなります。
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まとめ:Vストローム1050 購入前に後悔しないための注意点とおすすめ対策
- Vストローム1050はスズキのアドベンチャーバイクのフラッグシップモデルである
- 1036ccのV型2気筒エンジンを搭載し、長距離ツーリングに適している
- クルーズコントロールやトラクションコントロールなど最新の電子制御技術が搭載されている
- DEモデルはフロント21インチホイールと長いサスペンションストロークでオフロード性能を強化している
- 標準モデルは舗装路での走行性能を重視した設計である
- Vストローム1050の車重は重く、取り回しに慣れが必要である
- 足つきの問題はシート高が高いことが原因であり、ローダウンシートや厚底ブーツで改善可能
- リアブレーキの効きが弱いと感じるユーザーもおり、ブレーキパッドの交換が対策となる
- 165cmのライダーには足つきが悪く、片足着地の練習が推奨される
- シート高を30mm下げるローダウンシートが純正オプションとして提供されている
- 高速巡航は快適であり、クルーズコントロール機能が長距離ツーリングをサポートする
- ツーリング向けのカスタムとして、サイドパニアケースやトップケースの追加が人気である
- オフロード走行にはハイグリップタイヤやエンジンガード、スキッドプレートが有効である
- 中古市場では人気が高く、価格が高めに設定される傾向がある
- 購入前には足つきや車体の重量、電子制御機能の操作に慣れておくことが後悔を防ぐポイントである